プラチナは白金の輝きの美しさとその耐久性から、永遠を象徴する金属として、婚約指輪や結婚指輪に用いられることの多い金属です。鉱石・宝石の「石言葉」においても、婚姻の約束、強い絆、永遠や気品を象徴しているとされています。

プラチナにおける割金の種類

この「プラチナ」という名称には2種類の意味があります。1つはレアメタルとして採掘される鉱石、もう1つはその鉱石に他の金属(割金/わりがね)を溶かして混ぜた「プラチナ合金」です。一般的には、後者の合金がジュエリーの素材となります。

レアメタル単体では柔らかい性質があるので、他の金属と混ぜることで硬さや耐久性が高くなり、宝飾品として長く美しさや形状が保たれるようになります。この合金の割金にはパラジウムやルテニウム、イリジウムといった白金系の光沢をより美しくする金属が使用されており、用途によっては銅やニッケル等が加えられています。

その品位の特徴や用途

この素材は、上記の割金の含有量によって、「品位」という仕分け上の名称が異なっています。「PT(プラチナ)〇〇〇〇(数字)」という名称で分かれており、PT後の数字が「含有率」となります。日本では1000、950、900、そして850という4種別の品位があり、850よりも低い含有量は政府からの品位証明が得られません。

ジュエリーにおいても、この数値は重要な指針となります。主にリングやブローチで使われる品位はPT900が多く、チェーンではPT850が多いとされています。

PT1000

PT含有率100%、つまり割金が使用されていない純粋な素材です。ただし、精錬過程でごく微量の金属が混ざってしまうことから、理論上100%は存在せず、その語弊を解消するために、PT999と表現されることもあります。PT純度としては最も高純度ですが、素材単体では柔らかい特性、光沢ある白金のイメージとは異なる黒味を帯びた色合いであることから、ジュエリーとして用いられることは稀です。

PT950

PT含有率95%の製品に使用される名称です。婚約指輪、結婚指輪ではこのPT950が用いられることが多く、また海外でのPTジュエリーは「PT950以上」が規定値であるため、海外高級ブランドではPT950が主流となっています。この素材は元々アレルギーが起きにくいメリットのある合金ですが、割金の割合が低いPT950は、そのメリットの点でより優れています。ただし、PT900よりも若干柔らかさがあるため、比較すると傷つきやすく、普段使いには向かないデメリットもあります。

PT900

PT含有率90%の製品に使用される名称です。一般的なPTジュエリー、リングやペンダントトップに用いられています。前述の理由から、海外ではPT900製品はほとんど用いられていません。10%の割金の中には、パラジウムの他に、ルテニウムや銅を用いられることがありますが、この違いによって大きな品質・色合いの変化はありません。基本的な加工はパラジウム単体で十分ですが、より硬度の必要な細かな細工物には、ルテニウム・銅が配合されることで数%硬度が増して、最適な素材になるという違いがあります。

PT1000、950と比較して強度が高いので、傷がつきにくく、変形しにくい特性があり、レアメタルでもあるPT含有率が低いので、価格も抑えられます。婚約指輪・結婚指輪を大切にしまい込むのではなく、大切だからこそ常に身に着けていたい、普段使いをしたい人には、PT900が耐久性の面でもお勧めです。

PT850

PT含有率85%の製品に使用される名称です。こちらは日本の規格上においても最も純度が低くなっていますが、チェーンといった耐久性が必要なケースにおいて、最適な硬度となっています。